高円寺にある、本のコミュニティプレイスです。2023年6月にオープンしました。
本の長屋とは
●本を媒介に人とつながる場
コミュニケーションをとっていくことで、コミュニティはつくられていく。 読書会をやっていく中で学んだことです。 多くの人の話し言葉で溢れる、安心して繋がれる場所をつくっていく。 これが本の長屋の出発点です。 人と本にとって居心地がよく、いつでも帰ってこれ、いつでも旅立てる、みんなの居場所。 本の長屋の未来はここにあります。
●築100年の建築につどう
関東大震災後、下町で被災した人々が中央線沿線に移住したのに伴い、この長屋も建てられました。 都内では珍しい築百年ほど経つ古民家です。 古い物を壊し建て替えるのではなく、再生し活用していく、という考えで長屋の工事をしました。 とはいえ、終わりはなかな見えず、今も少しづつ手を加え、変化していっています。 古い物を愛し大切にする人が、この長屋には集まっています。
●言葉の力を信じる
本は時を越えて存在し続けます。 プラトンの「饗宴」を読み感動した日のことはよく覚えています。 2000年以上前に書かれた本が、ギリシアから遠く離れたこの国で読まれ、心を震わせている。 ソクラテスの言葉を残したいというプラトンの思いが、この本の中では生き生きと燃えていました。 言葉の力。 安易に使われ、読み飛ばしてしまう綺麗ごとにも思えますが、ペンは剣より強し、という言葉を今こそ活かしたい。 本の長屋のひとつの願いです。